(Ver.02.00) 2005.03.24

観音様 西国三十三ヶ所

お釈迦さま

教 え

お釈迦さまの教えは、幸福学なのです。

     
西国 33 ヶ所
釈迦の教え
お 経 の 理 解
お 経 の 種 類
唱 え の 作 法
唱 え の 順 序
念 珠(数 珠)
四 苦 八 苦
十  八  界
六 道(六地蔵)
塔 婆(ストゥ-パ)
巡拝の心得
仏像の種類
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☆お釈迦さまの教えについて
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☆‥‥‥☆













読 経 の 種 類 お 経 の 理 解 の
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お釈迦さまの教えを大まかに小乗教典、大乗教典、密教教典などで、お経により伝えられていて、おつとめや法事で読まれる、 お経は、概ね次のようなお経で教えを説いています。


1. 般若心経  煩悩克服の執着心を捨てたところの「空」の境地が開ける教え。
2. 法 華 経 「法華経に帰依せよ」と法を説いた教典(日蓮が生涯をかけて説いた)。
3. 無量寿経  極楽往生の実践法を説き明かす教え。
4. 阿弥陀経 極楽浄土を活写する教典。
5. 観無量寿経 極楽往生するための実践法を説いた教え。
6. 正信念仏偈 阿弥陀仏に生かされる慶びをあらわした教え。
7. 修 証 義 もっとも親しまれている宗典。
8. 大悲心陀羅尼  観音の功徳をたたえ、持受する方法を述べた教典。
9. 理 趣 経 俗界にありながら、欲を超える智慧を説いた教え。
10. 維 摩 経 文殊と維摩の問答を劇的に構成した教え。
11. 華 厳 経 仏陀の正義の内容を説いた教え。
12. 大 日 経 即身成仏の理論と実践を説いた教え。
13. 金剛頂経  悟りを得るための実践を説いた教え。
14. 阿 含 経 お経の集大成した仏教の世界観が書かれたお経(大乗教典以前の原始仏教典)。
15. その他の教典 法句経、経集、涅槃経、弥勒経、勝鬘経、白隠禅師座禅和讃、円頓章、
父母恩重経、などの教典。













お経を唱えるときの作法 お 経 の 理 解の
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日常勤行は、お経を唱える前準備と唱える作法を行い読経をする。

  1. 準  備  心身を平静に保ばかりでなく、他人の幸せも合わせて祈ることである。
1.お経を唱える前に行う [心身を清浄にする]    手を洗い、口をすすぎ、衣服を整える。
2.お経を唱える場所  [静かで落ちつく所] お仏壇の前か自分の部屋の机でする。
3.お経を唱える時   [早朝と夕方が望ましい] 勤行(毎日一定の時刻)がよい。
4.お経を唱える姿勢  [正座又は、椅子に座してもよい] 背筋を伸ばし両手を胸の高さで合唱する。

  • 作  法  仏前で合掌礼拝し、ローソク、線香の順に火をつけ、お仏飯、お茶をお供えすることで荘厳する。
                     (お花の水は、毎朝交換するとよい)仏壇以外の時でも線香を焚いて身を浄めること。
  • 1.仏前に座し、呼吸を整え、心を落ちつかせる。 
    2.数珠を持ち、合唱礼拝し、教本をうやうやしくいただいて手に持つ。  
    3.リンをゆっくり二打し、おごそかに読経を始める。 
    4.読経を終えるとリンを一打し教本をおしいただいて納い、合唱礼拝し、お灯明をけして対座する。 

    仏前への線香の数は、宗派により一本・二本・三本と立てる数が異なる場合がある。 また、線香を立てないで短く折り、横にして焚く場合といろいろある。いずれの方法でも間違いではない。 自分のやりやすい方法で行えばよい。仏教では、私たちの行いや生活は、身体・言葉・心の三つで3密(身・口・意)の働きである ことから3本を立て即身成仏ができることにある。
    ローソクの火を消す時は、息でなく必ず手や団扇などを使う。(息を吹きかける事は無作法)
















    お経を唱える順序 お 経 の 理 解 の
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    仏前で勤行で読経する場合は、いきなり本論の「般若心経」を唱えるのでなく、
    お経を唱える最初に、仏教を信じる者としての三つの条件の「三帰礼」もしくは「三帰」を唱え、
    それから真理のお経を唱えるに当たっての心構えを表明する「開経偈」を唱える慣わしになっている。
      そして「般若心経」を唱えた後も尊いお経を唱えた功徳が、全ての人々に及ぶ事を願って「回向文」を唱え、 最後に、全ての人々の悟りが完成することを願って「四弘誓願」を唱えて終えるようにすると、 続経全体が引き締まったものとなる。
    以上は、一般的な例であって、宗派によって勤行の時の続経の内容が違ってくる。

    0.「合唱礼拝」 仏さまを恭しく拝礼する気持ちで手を合わせる。
    1.「三帰礼」  仏、法、僧に帰依する事でやすらかな心を得られますように。
    2.「開経偈」  これから読み、学び、その教えが理解するように。
    3.「般若心経」 
    4.「回向文」  功徳が、全ての人々におよびますことを願う。
    5.「四弘誓願」 全ての人々の悟りが完成することを誓う。

    在家常用教典





















    念珠(数珠)について お 経 の 理 解 の
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    ☆念珠(ねんじゅ)は、数珠や誦珠や咒数を全てじゅずといい、仏様を拝む時に念珠を用いないのを
     「仏を手づかみにする」といって、失礼な事とされている。
    ☆念珠は、必ず左手に持つ、或いは左手にかけるものである。
     仏教徒は右手を仏になぞらえ左手を私共衆生になぞらえるからである。  よって左手の私達の身の上に
     仏の慈悲が加えられるというので左手に持ち左手にかけるのである

    1. 起 源
       「木棲子経(もくげんじきょう)」というお経に「波瑠離国の王様から、お釈迦様のところへ 使者が来て、私の国は四方の強国に囲まれて絶えず戦争ばかりしているので、内政の方が行き届かず 疫病が流行して、国民の苦悩言語に絶しているので仏を念じようとしても、心の平静が保てず、煩悩に苦しみ続けている。 直接お説教を賜る事もできない遠国の者が、そのままで煩悩を払う方法があるならば、それをお授け下さい。」と哀願しました。 その時お釈迦様は、木棲子(モクゲンシ)百個に穴をあけ これに糸を通して一連の輪となし、行住坐臥に持ち続け、仏に念じては一顆を繰り、繰り繰りして一遍し、 十遍し幾十遍でも続けるならば、遂に煩悩の障りを除き得て、無上果徳が得られる」と教えられた。
      つまり人間の煩悩妄想を退治する方法として考え出されたものだといってもよい。 従って私共も、散乱しそうな自己の心に、いつも平静を保たしめ純一無雑な状態において、 何事に出会っても動揺しないという力を養うために、数珠をつま繰るのである。

    2. 念珠の種類
       宗派によって異なりますが、概ねは煩悩退治の目的から起こったもので、 百八煩悩に対して百八顆(か)が基本となり、二分して五十四とし、それを二分して二十七とし、 或いは四十二、二十一、十八、十四など玉の大小によって、一連の玉数も区々になっている。

    3. 房の種類(ふさ)
       念珠の房は、宗派によって異なりますが、凡天房、頭付房、より房、紐房、菊房などがあります。 念珠の購入の際には、種類と房の形や色は、宗派により違いがありますのでお店の方に確認して下さい。
    念珠−1 念珠−4 念珠−6 念珠−5 念珠−3 念珠−2








    四 苦 八 苦 お 経 の 理 解 の
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    人間の煩悩は、色々の苦によって、苦しみが生まれるのです。


    • 四苦 八苦

      人間は、「四苦八苦によって苦しめられることを、認めなければならない」と知るべきです。

      その一つとして、「 生 老 病 死 」の四苦があります。
       人間にとって「生まれ」て「老い」て「病」になって「死」を迎える事は、
       「自分の思い通りにならない事」である。故に人生は苦であり行(ぎょう)なのです。


    • 生 … この世に生する苦しみ。
    • 老 … 年々歳をかさね老いて行く苦しみ。
    • 病 … 病による苦しみ。
    • 死 … 死を恐れ苦しむ。 それに、次の四苦を合わせて四苦八苦という。
      • 愛別離苦… 愛する人と必ず別れなければならない苦しみ。
      • 怨憎会苦… 憎しみや恨みのある人と必ず合わなければならない苦しみ。
      • 求不得苦… 欲しいものがどうしても手に入らない苦しみ。
      • 五蘊盛苦… 執着によって起こる精神的、肉体的なさまざまな苦しみ。



















    十 八 界(道) の 考 え お 経 の 理 解 の
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    十八界(十八道)とは、迷いの根源である六恨、六境、六識を合わせた世界のことで、 これらの働きが相互に渉(わた)り合って、煩悩がかき立てられる迷いの世界である。

    人は此岸(この世)に生してから死して彼岸(あの世)に行くまで迷いの連続だといえる。
    年齢を経ると死んでから極楽に行けるのか、はたまた地獄へ行くのかと迷い、死んでからも迷って出て来るからしまつが悪い。
       
    1. 六 恨 …  感受する元(モト)(眼耳鼻舌身意)で主観である。
    2. 六 境 …  感受される対象(色声香味触法)で客観である。
    3. 六 識 …  心の作用(感受したことを想い巡らす深い心の作用)である。

    色や形を感受し想いを行う意識という五蘊の根源は、主観(六恨)と客観(六境)を合わせて十二処 ( 処とは、迷いと邪念の生じる場所 )といい、それを認識して、妄想邪念を引き起こす。
    空に至るには、煩悩を離れてまず五蘊の根源である六恨と六境の十二処の働きを空にしていく事から始めるべき。
    主 観 客 観 識 覚 
    (六恨)(六境)(六識)
     
    視覚眼が光の刺激によって色や形を受けて生じる感覚。
    聴覚耳が空気中の音波の刺激を受けて生じる音を感じる感覚。
    嗅覚鼻が刺激を受けたときに生じる、においを感じる感覚。
    味覚舌を刺激によって起こり、甘さ・酸っぱさ・苦さ・塩辛さを感じる、味を感じる感覚。
    触覚身が物に触れたときに生じる感覚。
    感覚光・音・におい・味・寒温・触などの刺激を感じる働きによって起こる心の意識。


















    六 道(六地蔵) の 考 え お 経 の 理 解 の
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    あの世(彼岸)とこの世(此岸)の境である六道の入口には地蔵が立ち、衆生を教化すると考えられ、六地蔵が生まれました。

    我々の住む世界(此岸)は、六つの世界から成り立っていて、三つの三悪道と三つの三善道がある。
    人は人間界にいますが、この世で悪行を繰り返せば、畜生や地獄に生まれ変わり、善いことを積み重ねれば天(神々の国)に生まれ変わる。 これを六道輪廻(りんね)と云う。

       
    1. 地 獄 道 …  大定智悲地蔵(地蔵菩薩)
    2. 餓 鬼 道 …  大徳清淨地蔵(宝手菩薩)
    3. 畜 生 道 …  大光明地蔵(宝処菩薩)
    4. 修 羅 道 …  清淨無垢地蔵(宝印手地蔵)
    5. 人 間 道 …  大清淨地蔵(持地菩薩)
    6. 天   道 …  大堅固地蔵(堅固意菩薩)

    地蔵十王経によれば閻魔(エンマ)大王の化身ともされている。別名として妙幢菩薩とも呼ばれる。
    地蔵菩薩は、此岸の世界を守ることが使命なので、この六道すべてを守護するといわれ、一つの世界に一体の地蔵を配し六地蔵が作られた。

    一般的に良く行われている、死者の埋葬(火葬)の前、六地蔵を綺麗に掃除し、線香と花にて先にお参りし、
    死者の到着を待つ慣わしは、ここから表れたと考えられている。

    真言: おん かかかび さんまえい そわか

    お地蔵さまは、お釈迦様が亡くなってから五十六億七千万年後に救済者弥勒菩薩が登場するまでの間、
    私達を救うのが主な役目です。















    塔 婆(ストゥ-パ) の 考 え お 経 の 理 解 の
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     木で作られた塔婆供養の塔婆は、亡き人の供養や年回り供養(回忌供養など)に
     亡き人が成仏されることを祈る、追善供養にお墓に建てます。


    起 源 … 
     塔婆の元の語源は、梵語(インド語)で「積み重ねる」や「塔」という意味のストゥーパの事で
     中国では、音写し「卒塔婆」の字が当てられました。
     日本では、「卒塔婆」を一般的に略して「塔婆」と呼ばれています。
     元々は、お釈迦さまのお墓で、円形の塚を梵語でストゥーパといいます。
       
    解 釈 … 
     ストゥーパは、三重の塔や五重の塔などに変化しました。
     重要なのは、屋根の上にある避雷針のような部分の相輪です。
     相輪の最上部が空を表す宝珠でお釈迦さまのお骨を納めるところです。
     宝珠の形は、円満成就、完全無欠を表現していて、屋根から下は、飾り部分です。

     仏教的宇宙の五大元素、地・水・火・風・空の5輪を重ねる5輪塔へと発展し、
     薄い板の「板塔婆」に亡き人の戒名を書いて、追善供養するようになりました。
     五大要素が永遠に輪廻する事も表しているともいわれています。

    塔婆に書いている5つの文字の意味
    象徴する要素 塔婆−1
    物質的な要素空 間気 体炎 上液 体固 体
    色での表現
    形での表現宝 珠半 月三 角正 方

     「塔婆」の上部にある刻みは、この5輪塔の形をかたどって簡略にしたのもです。
     亡き人の冥福を祈り、生存者が亡き人に代わり善事(善いおこない)を追加することです。
     「板塔婆」にも5輪塔と同じ功徳があるため、塔婆を建てることを建物と同じように  「建立する」といいます。