お寺のスケッチ 西国三十三ヶ所

巡拝の心得

観音様


西国の他に板東・秩父の
観音霊場が有名です。
観音様
     
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巡 拝 の 歴 史 巡拝心得の
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由来
  • 観音様は、人々の間で最も広く ・深く信仰されている菩薩ですが、 それは、法華経の中の観世音菩薩普門品(観音経)というお経に、 観音様は衆生のあらゆる悩みや罪業を救ってくれるという事がつぶさに 説かれていることに由来します。




伝説
  • 病気になり仮死状態にあった開基徳上人は、夢の中で閻魔大王に会い、 大王から悩める人々を救うために霊場を開くように、とのお告げを受けて、 33個の宝印を授かりました。

  • 夢から醒めると病気はたちまち回復しましたので上人は、近畿地方の寺々の中に 33カ所の霊場を設けましたが、なかなか人々の信頼を得る事ができず、 次第にさびれていきました。そこで上人はやむを得ず、宝印を集めて中山寺の 「石の唐戸」の中に埋めました。

  • それから270年後、永延2年(988年)花山法皇は仏眼 ・性空両上人のすすめにより、 この法印を掘り出して、性空上人を供にして西国三十三ヶ所巡礼を定められて、 この巡礼が盛んになりました。














服 装 (正 装)
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 巡礼の正装は、昔から守り続けられています。
その姿は、菅笠をかぶり、白衣に笈摺を身につけて、手甲脚絆、そして杖をつき、 草鞋を履いている。


正 装
  1. 笈摺(おいずり)(おいずる)
    • 笈を負う時、背の摺れるのを防いだという。
    • 着物の上に着る袖無羽織(陣羽織)に似たうすい衣装。背中が三枚の布を縫い合わせてつくる。
      男性用は、三枚ともに白だが、女性用は、 両親のある方は中央が白で左右は赤、 片親のある方は、中央が赤で左右は白、 両親のない方は、男性用と同じ。
    • 笈摺の背中の中央の文字は、宗派によって異なりますので、お買いもとめの際には、お気をつけて下さい。
    • 文字は「南無大師遍照金剛」「南無阿弥陀仏」「南無妙法連華経」などあります。
    • 白衣の笈摺にも、ご朱印を戴くとよいでしょう。
  2. 菅 笠
    • 道中の雨や強い日差しに備えるもので、笠には住所と氏名、常に観音と一緒に巡礼しているのだという 意味の道行二人、そして迷故十万空(迷うがゆえに三界は城なり)本来無東西(本来東西無し)、 阿処有南北(いづくにかく南北あらん)という偈文が書き込まれている。
      この偈文は、修行によって無心の境地にいたると自覚するためのものです。
  3. 金剛杖
    • 身を守ってくれる観世音菩薩の分身といわれ、巡礼の途中で亡くなった場合の墓標の代わりに使われたという、 橋の上で杖をついてはいけないと言われるのは、弘法大師や信仰の深い人たちが、橋の下で宿泊したからであろうと 言い伝えられている。
      金剛杖は、最終の三十三番札所に満願したことの報告と お礼をこめて納めるようにする。








準 備 す る 物
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 巡礼の正装は、昔から守り続けられています。
その姿は、菅笠をかぶり、白衣に笈摺を身につけて、手甲脚絆、 そして杖をつき、草鞋を履いている。




持ち物
  1. 納 経
    • 般若心経を写経したのもを納経所に納めること。

  2. 納経帳
    • 観世音菩薩に読経し、或いは写経を納めた印として、お寺の御宝印を受けるためのもので 現在では、笈摺や掛軸などにも受けることができる。

  3. 御宝印掛軸
    • 巡拝時に巡拝を記念して、納経所にてご朱印をして戴き、
      ご家庭の 「ご宝印掛け軸」としてつくる事をお薦めします。
    • 最上段には、「菊の御紋」の戴ける寺にする事をお薦めします。
    • 最下段の番外には、法起院・元慶寺・花山院のご朱印を戴きましょう。
    • そして、最終の一つとしては、 「我が家の菩提寺の本山」の御朱印を
      戴くと良いでしょう。
       
宝印掛け軸














お 参 り の 心 得
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お参り
 霊場を巡拝し、本尊(観世音菩薩)像に参りながら修行しているという
 心を常に忘れないこと。

心 得
  1. 境内に入れば、最初に水で口をすすぐ。
  2. 手を洗い、身を清める。
  3. 燈明や線香をあげる。
  4. 本尊に向かって合掌する。
  5. 般若心経や観音経などを読経する。
  6. 納経をされる場合は、納経所にお願いをして下さい。
  7. お参りの後、記念のご朱印を、納経所で戴いて下さい。
  8. 納経帳や軸にも、ご朱印を戴くとよい。
  9. 笈摺にも、ご朱印を戴くとよい。
  10. 酒気を帯びてお参りする事など、あってはならない。
  11. お参りを済ませたら、寺院の観光をして下さい。





















納  経  所
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≡§≡ 霊場を「札所」といいますが、昔の巡礼は、霊場の観音様の前で お経や当山のご詠歌を唱えた後、そのしるしに納札という木の札を打ち付けていましたので、 その名ができました。
その後、紙札に変わりましたが、巡拝する事を「口番を打つ」というのも 昔の納札の名残です。納経のしるしとして宝印を印を押して戴くのが習慣になっています。



納 経
本来、納経所に般若心経の写経した物を納めに行くところです。

朱 印
納経所にて、巡拝記念に朱印帳、掛け軸、笈狡にご朱印をいただけます。

法話集
「西国巡礼慈悲の道」は、納経の際に各札所で1枚ずつ受けとって戴き、 表紙をつけて保存していくと一冊の法話集ができます。























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